エアツール

1 慣らし運転 (新品状態)

 軽い負荷をかけ オイルをこまめに補給し 少しづつ本来の負荷 使用時間に近づけます。 軽い負荷をかけるのは過回転をさけるため 電動工具と比べると 構造上回転が上がりすぎやすく悪影響を受けやすくなります。また 打撃系の工具も衝撃が大きくなりすぎるため 軽い負荷をかけた状態で慣らすのがいいでしょう。

したがってエアツールの空回しは極力避けたほうがいいと思います。

 さらにエアーを使っているので 回転系ではブーレードとシリンダー 打撃系ではピストンとシリンダーの密閉性(いかに空気がもれずスムーズに回るか)が重要になります。ここにオイルをなじませ きれいに密着するようなイメージで行うといいでしょう。

 慣らしをした機械はパワー耐久性ともに向上します。

 

2 使用方法

負荷をかけたとき 無負荷の状態からすこし回転が落ちるあたりが機械の最高効率点です。

そのような作業を心がけるには

  よく切れる刃物を使う

  押す力を機械の作業スピードに合わせる

  オイル エアーの管理をきちんとする

  保管場所を選ぶ

3 故障 異常例

力がない

 ピストン ブレードの磨耗(寿命)が考えられます。常に接触しながら動いていますので 使っていれば必ず磨耗します。電動工具に比べてなだらかに力がなくなって行きます。ただし急に力がなくなった場合オイル切れ さびなどの異常原因が考えられます。速やかに修理に出すことをお勧めします。

熱を持つ

 今までにない熱を持つようになってくると オイル切れ ベアリングなどの破損が考えられます。この状態では速やかに修理に出すことをお勧めします。近い将来大きな破損が考えられます。

 他の工具に比べると異常が急に出にくい性質を持っています。機械に何らかの変化が起きたら 整備の時期と考えるべきでしょう。

4 エアツールの弱点

 金属の塊でできているため 大変結露しやすくなっています。この結露による水分がさび オイルの変質抵抗の増大を招き 寿命 パワーに大きな影響を与えます。また同じ水分がエアーに混じることがあります。乾いたエアーということも大切です。

5 管理 具体例

  コンプレッサーにドライヤー オイラーをつける

  コンプレッサーの水抜きを定期的に行う

  オイラーがない場合エアツールオイルを作業の前後 長時間使う場合 途中でも注油する。

  結露をさせないため 風通しがよくできるだけ温度変化の少ないところへ保管する

  

  冬など保管場所が作業場より寒い場合 工具を作業場と同じ温度ぐらいまで暖めてから使う 

  このことにより多少の結露なら乾きます。

 

6 総論

 エアツールは使い方としては空運転 過負荷をしないということが大きな意味をもちます。さらに管理がとても大切になってきます。ポイントとしては 結露をさせない オイルを切らさない ということです。